家具は、見た目は全く同じに見えても、造りは全く違うということがあります。
解体してみないと分かりません。
その造りの違いにより
・補修ができるか、出来ないか。
・数年で買い替えか、世代を超えて受け継ぐことができるか。
・数年で割れ・反りが生じ、使えなくなる…。
そして、価格に差が生じます。
また、使用されている材質やメンテナンスによっても永年使用後の違いが出てきます。
本物を永く使うには、熟練された技術が必要となります。
なぜ、そのような技術が必要かといいますと、本物の無垢材オイル塗装家具は「活きたままの木」だからです。
活きたままということは、木が呼吸をし、気候や天候、その日の湿度などによって収縮を繰り返します。すなわち、大きくなったり小さくなったりしているのです。もし、その木の動きを妨げると割れや反りが生じてしまうのです。>>詳しくは「伐採をしても呼吸をする木」をお読みください。
木の動きを妨げることなく、活きたままの木を製品にするには、高い伝統技法が必要です。
どのような伝統技法が使われているのか、一部をご紹介いたします。
「吸付き桟(ざん)」
テーブルの天板の反りを止める為の蟻桟(ありざん)を使った反り止め。
蟻形に掘ったホゾ穴に 桟を差し込んで無垢板の反りを防止する技法を言います。 裏桟の一種で「蟻桟(ありざん)」または「吸付き蟻桟(ありざん)」とも言います。
この技法を使うことにより、木が呼吸をし、伸縮をしても木の動きを妨げることがありませんので、反りを止めることができます。 |

このテーブル天板の裏から木を組んだ部分を見ていただくと分かりますが、木が動くことができるように固定されていません。この動きを妨げない造りにより、木が呼吸し、収縮しても反りを止めることができるのです。
但し、当店のような吸い付き桟でも絶対反らないとは言い切れません。相手は自然の木ですから。でもまだ当店の大きさの吸い付き桟をつけていて反ったという事はまだ聞いたことがありません。
ベストリビングで取り揃えております家具は、このような昔ながらの高い伝統技法を応用し、機械の使用は極々最小限にとどめ、出来る限り手作業で家具職人が、ご注文をいただいてからお客様のために一品一品製作をしております。
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1.天板にルーターで蟻の溝を彫ります。
昔はノミで彫ったのでしょうが・・・
今は文明の力です。
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2.真っ直ぐに彫る為の冶具と言って同じ形のものを作る時に大切な型です。 |
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3.ルーターで彫ったあとはノミで仕上げです。 |
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4.天板に彫った溝と桟の蟻の形です。
この天板の溝に桟を次の写真のように打ち込みます。 |
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5.桟を打ち込んでいる途中です。
このように大きいカナズチで力を込めて打ち込みます。
天板と桟のそれぞれの製造のほんの少しの時間差で木が湿度などの関係で膨張もしくは伸縮で動いてしまい、打ち込みが困難になってしまいます。
もし、天板に桟を打ち込まず一晩置いたら、どんなに力を入れても天板に桟が入らないこともあります。
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6.そして、これが吸い付き桟を打ち込んだ状態です。
こうして、釘やビスなどで固定をせず、木が動ける状態にするため、反りが起こりにくくなり、永年使用していただける無垢材のテーブルとなるのです。 |
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くれぐれも、価格を優先した安易な反り止めの商品にご注意ください。
木は動きます。
それを動ける状態にしておかなくてはいけませんが、天板の下を止めているような造りでは、天板の上部と下部の動ける量が違いますので曲がって動きます。
動けない仕組みでは天板は反ってしまいます。
反らない条件としては、製作した所と時期の湿度が使用するところの湿度と全く同じか余程性格の大人しい木(ほとんどありませんが)そういう場合には反らないかも知れません。でも同じ場所でも1日違えば湿度は違いますからね。
製作した所よりも湿気が多い場合は、真ん中が上がり逆Uの字に曲がります。
製作した所よりも乾燥しているときはUの字に曲がります。
もし、中国などの海外で製作されたものや大量生産の商品であれば、気候も湿度も違いますし、造りももちろん違いますので、価格も造りもそれなりの商品だと考えられ、将来、反りや割れが起こる可能性もあり、どうなるか分かりません。
もし割れができたら、(できても線みたいな感じの細いものです)瞬間接着材で割れが進まないようにと割れを埋める対処をされるとよいでしょう。 |